アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

2009-01-01から1年間の記事一覧

こぼれ種

自家採種に力を入れているため、作付けが終わっても種をつけさせるまで畑に放置しておくことが多い野菜たち。そのため、うちの畑ではあちこちで「お、そういえば昔ここでキミの先祖さまを植えたねえ」という出会いがある。そんなこぼれ種の代表格がこれ、お…

玉葱収穫

梅雨の晴れ間、玉葱を収穫した。コンテナで8杯と、昨年の半分以下の収量。肥料の効きの悪い、やせた畑。新たに借りて5年ほどになるけど、まだまだ玉葱のように土質を選ぶ作物は作れないということを実感した。前日にはすずめが連日運動会をしていた小麦畑…

猛鳥襲来

黄金色に色づいた小麦畑。突然、上空にタカの一種と思われる猛鳥があらわれた。ちゅんちゅんと楽しげに麦をついばんていたすずめやハトたちは阿鼻叫喚を残してちりぢりばらばらに・・・。って二日ももちませんでしたがね。(後述)

にしわざショッパース

近所のスーパー「にしざわショッパース信大前店」にある弊農場の直売コーナー。先日から店側の意向で地元農産物コーナーの一環としての位置づけに変わり、これまでの入り口から相対したコーナーからちょっと奥まったところになった。宅配セットスタートとと…

初出荷

今週からアンナプルナセットの宅配、スタートしました。白菜が結球したら、と待っていたら遅くなってしまいました。第一回目のセット内容は白菜、大根(まだ小さめ)、マノアレタス(プリーツレタス)、サニーレタス、小松菜(orほうれん草)、ラディッシ…

お田植え

雨の中、田植え。わざわざ雨の日にやるのは日曜百姓みたいだけど、子供達と一緒にしたい、というか見せて食べ物のこと、農業のこと、暮らしのこと、感じさせてやりたいから。でもかぜをひかしちゃいかんし、父さんが田植機を押しているのを車の中でちょっと…

原点

初めての畑での間引き菜(大根)で菜めし。農場を開設した99年、初めて自分の畑に種をまき、採れたのを味わったのがこれだった。あれから10年。毎年この時期は初心を忘れないよう必ずいただく定番メニューなのだ。ふだんは茶色っぽい七分づきのご飯だけ…

清志郎、ありがとう

忌野清志郎が死んだ。そういう記事を新聞で読んで二日たったけど「あれは冗談でした」と誰も言わないところをみると本当だったようだ。とってもショックだ。やかましい、軽薄な音楽が多い中で彼のおしゃれかつ骨太の音楽が好きだった。ライブに行ったことも…

忙しくなってきました

28、29日に強烈な霜がきて、なにもしていなかった畑のトウモロコシは全滅。シートをかけられたキャベツ類はなんとか芯は残ったという感じだが、育苗ハウスの中でもトマト苗が3割ほどやられた。その前が以上に暖かく徒長ぎみだったので被覆資材も力及ば…

好評です!

こないだから近くの直売所に並べたりして販売をはじめた醤油せんべい、いまのところまずまずの売れ行きです。ところでお米の注文があった方などにサンプルをお送りしているんですが、こんなうれしい反響がありました。引用させていただきますね、Kさん。以…

おせんべはじめました

じゃじゃーん。ニュースですよ~。農場産の米を使ったおせんべいを開発、発売します。岡山県の業者(といってもお百姓なんですけど)に委託して製造、原料はうちのお米のほか、ちゃんとした醤油(国産丸大豆と国産小麦を長期熟成したもの)しか使っていませ…

もみ播き

冷たい水に漬けられたと思うとふろの残り湯のサウナに放りこまれたりと激動の10数日を過ごしたもみたち、ようやく土の上に播かれてほっと一息。こんな感じで播種器から一枚40gの薄まきを行ないます。土は初めて民間稲作研究所の有機培土を山土とまぜて…

じゃが芋植え付け

毎日ちょっとずつじゃが芋の植え付けをしている。昨日までに25kgほど終わった。メークインとアンデス、大白、そして最後に男爵を20kg残すばかりになった。単調な仕事だけど、春の仕事はそんなもの。この時期にきっちりした仕事をしないと一年が決ま…

いい湯だな~?

昨日はもみの塩水撰、温湯処理、そして浸種という春一番の恒例行事。これまではボイラーで石油をたいて60度の温水を作っていたけど、味噌作りの延長で外で火を焚いて温度を確保する。すこし早めにしたかったけど、気がつけば例年より4日早いだけ。数日前…

味噌仕込み

三年ぶりの味噌づくり。大豆40kg、うちの米を糀屋さんで菌つけをしてもらったこうじも同量、そして国内産の海水塩20kg。大豆をひたすら煮て、精米屋さんで借りてきた味噌すり機でつぶし、こうじと塩と混ぜたのを玉にして桶に叩きこむ。ここのところ…

ひろがる緑

結球野菜に続いてトマトやナスが芽を出し、一本植えになった野菜達が増えたこともあって温床がいっぱいになりつつある。畑では鶏糞や堆肥の散布が真っ盛りで、農場主は久々の筋肉痛である。ま、心地よいものだけど。雨が断続的に降り、なかなかトラクターが…

読書の冬

さきにも書いたけど、今週末で恒例の冬のバイトも終了する。家に居るとなかなか読めない本が、外にでるとよく読める。昼休み、弁当を食べた後の20分ほどの間が貴重な読書時間。この2ヶ月ちょいの間にいろいろ読めたのでメモとして。太宰治「人間失格」「…

芽吹き

ハウスの温床にまいた一回目のキャベツやレタスたち。そろそろ本葉が出てきて、植え替え時に。それにしても今年は暖かくて雪も少ない冬だった。帳尻合わせはあるのだろうが、それにしてもおかしい。ちゃんとした冬がないと春のよろこびも半減する。そうこう…

種苗交換会

昨日ははるばる臼田町まで種苗交換会にでかける。このために有機農業研究会に入っているといっても過言でもないほど農場主にとっては大切な催しなのだ。山梨県の有機農研と合同で、会員が自分で取った種を持ちより、交換する。もらった種は自分で種取りをし…

有機農研大会

あす7日から筑北村坂井公民館で長野県有機農業研究会の大会が開かれます。午後一時半から有機農業技術会議代表の西村和雄さんの講演会「有機農業の意味と目指すもの」があります。そのあと有機農業推進法のからみで、われわれがどう向かい合い、取り組みか…

テレビ放映

急ですが、今日夕方6時16分から、日テレ系のテレビ信州のニュース番組で農場主がバイトをしているリサイクル家具屋がちょこっと紹介されます。昨日取材にきたのですが、農場主は別の仕事をしていて取材されず。残念!ま、話の種になるかも。ちなみに昨日…

宅配セット終了

保存してあった玉ねぎに続き、人参が終了、大根もあとわずかになった。さすがにじゃが芋とカボチャ、ネギとほうれん草だけというわけにいかないので来週月曜日、2月2日(月)発送便をもって今シーズンのセット宅配を終了します。刀折れ矢尽きたというかん…

ガザ あなたにもできる25の行動

連日報道されるガザ地区でのイスラエルによる虐殺。なにかできることはないかと心をいためていたところ、以下の提案を知った。長くなるが、ご参考に。ちなみに、岡さんは京大准教授で、現代アラブ文学が専攻。ボイコットを呼びかけているイスラエル支援企業…

微生物パワー

夜明け前、外気温零下8度。ハウス内ぼかし、55度。一回目の切り返し、スタート。もうもうと立ちこめる、水蒸気。この60度以上もの温度差を作ってくれる麹菌や納豆菌などの微生物パワーにあらためて感心する。その余熱を頂戴して、ぼかしと同じような発…

冬到来

東海沖を低気圧が通り、伊那谷にもはじめて本格的な雪が降った。昨日は1日雪で、あっという間に風景が一変した。お山は見えないけど、さぞやきれいになったことだろう。正月休みもあけて出荷を再スタートした。ハウスのホウレンソウやターサイが好調なので…

初日の出

除夜の鐘まで聴いて、ちゃんと初日の出も拝む。正しい。といいたいところだけど、すべて家の中にて。東側の窓から望む南アルプスはこの時期、秀麗。仙丈ケ岳の方からの初日の出を家族で拝む。ありがたや。かなりピンぼけ。というわけで、あけましておめでと…