忌野清志郎が死んだ。そういう記事を新聞で読んで二日たったけど「あれは冗談でした」と誰も言わないところをみると本当だったようだ。とってもショックだ。
やかましい、軽薄な音楽が多い中で彼のおしゃれかつ骨太の音楽が好きだった。ライブに行ったこともないし、CDだって数枚しか持っていないけど、新曲をまちわびる数少ないアーチストだった。
彼の反骨の音楽からは間違いなくジョンレノンの影響を感じさせるのだけど、以前聞いたラジオ番組では「ビートルズではジョンよりポールですね」と言っていた。驚いたけど、よくよく聞いてみると音楽的なセンスの問題で、たしかにジョンの無骨な感じもする音楽より、ポールの方が洗練されている。「黒人っぽい」と評していた。
いくつも好きな曲はあるけど、今日はひとつ紹介しておこう。
「現場処理の男」。ゲンバショリという日本語特有の語感がリズミカルに歌われる。「現場に出てみりゃヒヨワなやつばかり/頭でっかちのノイローゼばかり/理屈はこねてもセメントこねない・・・」のところは、小屋作りなどでセメントをこねるときの農場主の定番ソングである。
と、この曲を紹介したあとなにを書いたらいいのかよく分からなくなった・・・。
ありがとう、清志郎。まだ出会っていない歌もたくさんあるとおもうので、あなたの残してくれた歌をこれから大切に聞いていきたいです。