アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

醤油プロジェクト

農場主も所属する長野県有機農業研究会、ここの若い会員で下伊那郡下條村に住むK君の提案で面白いプロジェクトが立ち上がろうとしています。農場主も味噌や漬け物、油、うどん、せんべいなどさまざまな加工品に挑戦してきましたが未開拓だった難関のこの部門、醤油造り!

今日このプロジェクトにコラボしてくれる飯田市の老舗醤油屋さんを見学してきました。カメラを持って行けなかったので詳しくはHP http://www.matuokaya1534.com/ をご覧いただくとして。

いやあ、面白かったし、仕込み中の醤油のもろみもめちゃくちゃ美味しかったです。米麹を使う味噌とは違って麦麹の醤油は複雑な過程や搾りなど素人には難しい面が多く、これまで農場主も個人で作る醤油造りに参加したりしてきましたがいまいちうまい!という醤油に出会えず躊躇していたところ、K君が「ご近所の有機農家でみんなで作りませんか?」と提案してくれ、このプロジェクトが動き出しました。

仕込みの1ロットには大豆と小麦がそれぞれ600kgくらいずつ必要で、できあがった醤油の販売ルート開拓の問題もあってなかなか零細有機農家では対応が難しいものがありますが、みんなでやれば大丈夫!ということで今日は伊那谷有機農業に取り組む20人弱が集結。いろんなアイデアが飛び出し、来年秋に仕込み、再来年には完全長野県産、有機大豆と小麦、そして鳴門の海水塩を使った無添加醤油の販売が始められそうになりました。手数料がいろいろかさむため、価格は一升(1.8リットル)1500円程度になる見通しです。

うちはそんなにたくさん大豆や小麦を作れないので最初は数十本程度の販売になると思います。弊農場だけでなく、同様の有機栽培に取り組む仲間との共同作品になります。ちょっと先の話になりますが、うまくいくかどうか。どうぞお楽しみに!