アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

味噌造り

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昨日は雨模様の中、朝から大釜で大豆を炊く。例年小さな寸胴鍋で何度も炊いていたけど、初めて大釜を借りてみた。これは市内の精米屋さんが大豆のミンサーとともに貸し出していたが、2年ほど前に店主の高齢化で店をたたんだために、常連客に譲渡されていたもの。我が家ともう一軒の常連さんがその方に声を掛け、今後は一緒に使わせてもらうことになった。

いっぺんに1斗以上、約40kgを炊けるのでとっても楽。朝から薪をくべてことこと煮る。昼過ぎには炊きあがったのでミンサーでつぶし、塩、麹とまぜて樽に詰め込んでいく。

4年前の仕込みの時は子ども達も手伝ってくれた。今年も、と思ったけど息子はべたべたするのと臭いが大嫌い。お姉ちゃんは相変わらずしっかりお手伝いをするが、どう育て方を間違ったものか・・・。

麹も事情が変わった。近くの麹屋さんが、やはり高齢化でお米の持ち込みに対応できなくなり、高遠の「百足屋」さんまで足を伸ばし、うちの米に麹をつけてもらった。丁寧な仕事ぶりで、いい麹をいただけた。

精米屋や麹屋など、地域自給を支えてきた貴重な仕事は、どんどん担い手が高齢化している。なんとかしないとーと思うけど、それは僕のような有機農家がこれから担っていかないといかないのかもしれない、と思う。麹も一度自分でつけてみないとね。

で、大豆42kg、麹3斗(約40kg)、塩20kgを使って約150kgの味噌を仕込む。秋にはおいしい新味噌がお届けできるかな。農場主が一番楽しみにしているかもしれない。

写真はミンサーを使って大豆をつぶしているところ。息子君はここのところは喜んで見ていたけど。