農場からいつでも見える秀麗な南アルプス。その横腹にトンネルを掘りたがっている人達がいる。
リニア新幹線である。
子どもの頃から「夢の超特急」として教科書で読まされたりして、未来には必要なもの、とすり込まれてきたあれである。
この時代になり、あんなものは要らないことがよくわかる。
もう意味のない大型ハコモノを競って作る土建屋国家は卒業しなければいけないのである。
あ、土建屋を批判しているわけではないですよ。農場主自身土建屋バイトを何度も経験していて、その匠ぶりに感心したり、必要な工事はやってもらわないと困ることは分かっています。「意味のない」大型ハコモノ、という意味で申しております。
というわけでこのひと月ほどの間、「南アルプにトンネルを掘らないでください」というタイトルの署名用紙をお客さんに配ったり、心ある伊那のお店に置いていただいたりした。ご自分で集めて送られた方も多く、実態はよく分からないけど、今日までに農場主の手元に46人の方の署名が集まった。皆様、どうもありがとうございます。美味しいお酒のいたやさん、美味しいパンのベルグさん、そして伊那の良心ロッジ吹上さん(うまく表現できない)、積極的な署名あつめ、ありがとうございました。主催の「リニア・市民ネット」を通じて国土交通大臣に送付します。
月並みな言い方だけど、この美しい自然を次世代にきちんと残しておきたいと思うのです。署名活動くらいしかできないけど、子を持つ親として、できるだけのことはしたい、と思っています。