もちは餅屋ではなかった
むすこの誕生日に使う一升もち、農場産の昨年産白毛もちが切れてしまったので伊那市内のもち屋さんに注文して買った。
うーん、きれいなまんまる。ちょうど楽しんだばかりの十五夜お月様みたい。さすが、プロ。
で、イベントが終わって食べているのだが、???
伸びない、味がない。これは??
伊那近辺の契約農家からもち米を仕入れているらしいが、うちのもち米をテキトーな餅つき機で作ったほうがずっとおいしい。
もちは餅屋というから、と餅屋から買った餅。たいしたことなかった。
食べながら、いろいろ考えた。
昔の餅屋は、ひたすら杵と臼で朝から晩までついていたのか?
それともドレイのような屈強な男達を抱えていて、注文のたびに店の裏へ声をかけて作らせたのか?
プロに任せたほうがよいものは世の中に多い。そば、寿司、うなぎ、この辺は素人とプロの差が歴然としている。家作り。今内壁塗りに取りかかっているが、左官屋さんが仕上げた二階の外壁のようにいくだろうか。大工さんの技もなかなかすごかった。
百姓は百のことをできるかもしれない。でも、一つ一つのことはその道のプロにはかなわないだろう。農場主はまだ百姓にはなりきれていないけど、ひとつでもプロと言えることを増やしていきたい。