アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

廃プラ回収

現代農業は大量の石油製品によって成り立っています。
ビニールハウスやマルチ、各種被覆資材、肥料や農薬、そしてその袋・・・。燃料も加えるといかに非可逆的で、環境への負荷を与えているか想像に難くありません。

現実に近所の畑を見回しても、ポリマルチの野焼きやすき込みはよく見ますし、農薬や化学肥料の袋がうちの畑へ舞ってきてあらぬ疑いをかけられることも(笑)。最近話題になっている海洋のプラスチックゴミ、かなりの部分が農業由来なんじゃないかなと疑いを持ってしまいます。そういえば日本付近はホットスポットという話もあるのに、先日のG8では合意文書に日本政府が署名しないなど、対応への遅れは恥ずかしい限りです。豪雨災害のような際にもこうしたゴミが大量に河川へ流れ込んでいると思われ、抜本的な対策が必要と考えます。

話が飛躍しましたが、持続可能な農業のスタイルを追求する立場の弊農場はもちろんできる限りその使用を控えています。マルチは刈った草やわら以外一切使わないし、燃料も軽トラや機械類のそれだけで、ハウスの加温には使いません。

それでもどうしてもゴミが出ます。とりわけ昨年のように台風でハウスを飛ばされたような場合、写真のような大量のゴミ(主にPOフィルム)が発生してしまいます。
地区の農協では年に3回ほど、こうした廃プラスチックの回収をしてくれます。ついうっかり忘れて、今回は3年ぶりくらいかな、昨年のゴミが大量にあったので出すことにしました。おかげでゴミ置き場と化していたハウスの隅っこはすっきり。

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