長野県有機農業研究会の種苗交換会に松本まで出かけてきました。
このために会員になっているといってもいいくらいの、大切にしている会です。山梨県の会員もあわせて100人くらいが参加して、自慢のタネを持ち寄るという物。盛況でした。
今回農場主は前半のプログラムで企画されたパネルディスカッションのパネリストに呼ばれたため、久々に人前で話すという羽目に。
「販売野菜も自家採種」というテーマで、家庭菜園ではなく経営農家の立場から自家採種を語り合う、というものでした。
アンナプルナ農場ではとにかく自家採種を進めようと、当初からタネ取りを続けて現在は出荷している70種類のうち40種くらいは自家採種できるようになりました。でもばらつきが出たり収量が少なかったり、味がいまいちだったり、とマイナス面は多々出ています。
その辺をどう考えるか、というところがテーマなのです。
参加者も立場がいろいろで、農場主のように理念的に、種子消毒を避け種を農家の手に!という意見は少数で、やはり持続的、循環的に農業を出来ることや、風土にあった自分だけの種を作れる魅力などが挙げられていました。
ネックになるのはほかにも作業上の手間というのが大きいです。効率を考えたらタネ取りを考えて作物を圃場に残しておくというのはマイナス面になります。その辺を考えて、種苗交換会がプロ農家同士でまとまった量の種を交換し合う場になれば、と思い提案してきましたが。
そのほかにもタネ取りのコツをいろいろ教えてもらったので、いまはあまり出来ていない根菜類のタネ取りも頑張ってやっていこうと思います。
で、農場主はもちっとコーンや白毛もち、チンゲンサイ、高菜などを出して、激辛唐辛子や沖縄原産のオクラなどをもらってきました。
種まきが楽しみです。