アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

トマト定植

果菜類の定植が本格化しています。昨日はトマトを植えました。

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ミニトマトと大玉、中玉合わせて200本ほど。いずれも自家採種したもので、特にミニトマトは某大手種苗会社の「千果」から種取りをもう20年近く続けているもので、農場オリジナル品種といっていいものです。もとはF1種といって雑種一代目ですが、採種を繰り返すことにより品種はほぼ固定されてきました。皮はやや固いのですが甘みと酸味のバランスがよく、気に入っています。

 

余談ですが、最近種苗法の改正をめぐって「自家採種が禁止される」などとデマが飛び交っていて心を痛めています。条文を読めば分かるのですが、国内の種苗メーカーや育種家の権利を守り、体力を付けさせるためのもの。自家採種禁止の対象は新しく開発した登録品種だけで、当たり前のことですが私のような農家がこうした一般的な品種から自家採種することはまったく禁止されていません。たとえ禁止されたとしても、種取りは農家の権利。当然抵抗するし、従うわけがありません。そもそも大半の農家は自家採種などという手間のかかるうえに揃いが悪く市場で受け入れられないような栽培はせず、F1種やその苗を購入しているため全く法改正には関係ありませんので、誤解なきよう。