アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

冬支度

「来年こそネパールに行きたいなあ」

などとつぶやいていると、我が家の山の神から「アンタそんなお金どこにあるの」と適切なアドバイスをいただいた。確かに野菜の売れ行きは変わらないのに子供二人の教育費など出費は青天井。そうこうしているところに毎年バイトでお世話になっている会社から「今年はどうするの?」と電話が来て、「明日からでも始めます!」と即決。

 

少々早めですが、先週から出荷のない週三回、車で10分ほどの、あれはなんというかな、チャップリンの「ModernTimes」のような仕事に出かけています。80近いじいちゃんたちに囲まれて若手気分を味わえる、楽しい(?)職場です。

 

おかげでのんびりモードだった農場は突然冬支度に大わらわとなりました(自業自得)。

昨日は大仕事の一つ、野沢菜漬け。

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ひたすら洗って、たまり味噌と漬け込みます。今年は20kgをつけ込み、細いモノは切り漬けにしました。

こちらはこの地方の伝統野菜「羽広かぶ」。

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こいつは味噌粕漬けにしました。年末にはお出しできるかな。

 

そして大根。今年はやけに長い!11月が穏やかな天候だったためか、中には60センチを超えるモノも。セットの箱に入り切りません。干してタクアンにしようと現在は物干し竿に吊してあります。

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比較的短いやつはハウスの隅で土中保存。来年2月ころまでの出荷に備えます。

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それから写真は撮り忘れましたが、紅心大根も貴重な冬の食材。

皮を剥いて塩をふり、水が出たところで甘酢漬けにします。赤い色が美しく、ぱりっぱりの食感でうちの子供にも大人気。こちらは20kgほどを掘り、やはり土中保存へ。

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これから白菜や人参、ねぎの取り込みも待っています。それが終わればいよいよ長芋掘りに。土が完全に凍るまでに間に合うか微妙なところですが、とろろはもちろん、とんぶりと合わせるのが楽しみです。