命のバトン
明石の実家から山のように柿が届いた。子ども達も大好き。この時期、りんごやらブドウやらいろいろ頂き物をするので果物には事欠かない。ありがたいことだ。
ところでこの柿、農場主が小学生のころ、姫路の祖母宅からいただいた柿を食べ、その種を庭に播いた物なのだ。最初渋柿で食べられなかったけど、だんだん甘くなってきた。今では見上げるような木に育ち、毎年たくさんの実をつけてくれる。
その柿を30数年後、味わっている。隣でぱくついているのは当時の私くらいの年齢になったわが娘。この種を今度はおうちに播こうね、と話をして。
連綿とした命を実感する。太古から受け継がれてきた、かけがえのない命。次世代にどんな形でリレーできるだろうか。少なくても、この美しい地球を、これ以上破壊することなく、謙虚に、そっと引き継いでいかなければ。