アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

芽かき

前回投稿から一ヶ月あまりたってしまいました。

冬の間やっている某ホームセンターの配送センターでのバイトが新型コロナウイルスの関係で超多忙になり、一時は夜の9時半まで残業があることも。マスクやトイレットペーパー、カップ麺や米、飲料水などが飛ぶように売れたため物流が急増したためです。ここに来て落ち着いてきて、春に備えて半日バイトにきりかえました。いよいよ今シーズンも幕開けです。

 

で、まずはほったらかしていたジャガイモの芽かきを。

箱を開けたらこんな感じ。

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傷んだものは廃棄し、一つずつ、丁寧に芽をかいていきます。

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終了~。ちょっとずつ、延べ一週間ほどかかって20箱ほどを完成させました。

ちなみに上の写真はキタアカリ、下はアンデスです。

 

見ての通り、しわしわで見てくれの悪い古じゃがですが、実はこの時期のジャガイモはびっくりするほどおいしいのです。市場には出回りにくいためなかなか消費者の目には止まらないため、農家だけが知っている味。水分が抜けて甘みが凝縮したためでしょう。もうちょっとこまめに芽かきをしていたらもっときれいな肌になっていたはず。

 

芽が深く、皮もむきにくいですが圧力鍋で軽く蒸してやると意外に皮がつるんとむけ、ポテサラやコロッケにすると絶品です。

 

コロナ禍に関してはいろいろ思うところはありますが、都会が大混乱しているのをニュースで見るにつけ、田舎でお金のあまりかからない自給自足に近い生活をしていることがどんなに当たり前で幸せなことか、あらためて感じさせられます。今回の騒動が生産現場から遠く離れてしまった現代人の生き方を見直すきっかけになればいいと思うのですが、さてどうなりますやら。

 

もうじき春のお彼岸ですね。種籾の温湯消毒、浸種をするといよいよ春の作業も本格化します。