アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

声をあげる

伊那市議会に新設された「電力・エネルギー問題等対策特別委員会」で初めて開かれた勉強会に、陳情者として招かれ、意見聴取された。僕ら「子ども達の未来を考える伊那市民の会」のほか、労組会議や共産党系団体の3団体が、それぞれ浜岡原発廃炉や国策としての脱原発への舵取りを求める内容の意見書提出を求めている。

7人の議員さんを前に15分間、説明と質疑応答をする。3団体とも同じような内容の陳情・請願なので、同じ話をしても仕方ない。有機農家としての思い、父親としての思いを話したうえで、未来にツケを残す廃棄物処理の問題や、現在の技術では安全性の確保は無理だと説明した。最後に福島・三春町の住職兼作家、玄侑宗久さんの言葉「われわれはこの地球に仮住まいさせてもらっている。仮住まいには仮住まいの作法がある。仮住まいの人が部屋で竜を飼ってはいけない」を引用して結んだ。

僕らのあとに中電が説明したのだけど、安全対策を延々と説明するので委員長に注意されるほど。廃棄物処理の問題などはまったく触れないし、あらたな耐震工事をしていないはずの1,2号炉(廃炉予定だが燃料は大量に存在する)を含めて「1000ガルの耐震工事をした」というウソも飛び出した。

議員さんからはこの点への質問はなし。もうすこし勉強してほしいなあ。終わってから知り合いの議員には指摘しておいたけど。

僕は人前で話すのが極端に苦手。今日も緊張するだろうなあと思っていたけど、いざ自分の順になると、自然に言葉が出た。言いたい、聞いてもらいたいという思いがあると人間、緊張など吹っ飛ぶのかもしれない。時間が短かったなあ。仲間もたくさん傍聴してくれて心強かった。

さて、やることはやった。あとは議員さん、頼みますよ。

ところで、被災地を中心に新しい注文が多く、ちょっと早いけど今週からアンナプルナセットの出荷をはじめました。田植えの植え直し、一回目の除草も終わり、いよいよ本格的なシーズン到来です。原発のことはこれでひとまずおいて、畑に専念しまーす。

ちなみに現在のセット内容はスナップエンドウ、春菊、ニラ、ラディッシュ、リーフレタス、キャベツ、ブロッコリー、まびき人参、小松菜といったところ。10種類に満たない場合はくろうどんや煎餅をお入れしています。

まだ少し余裕があるので、注文はお早めにどうぞ。