アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

授業をしてきました

縁があって、隣町の工業高校で授業をしてきた。英語科2年で、3クラス。ネパールでの体験や、今につながること、語学学習のこつなど何でもいいーということだったので、私の半生を語るといった内容になった。

いまどきの高校生はどーなっているのか?という興味半分、不安半分。
でも、いざ話を始めてみると、うわさにきいていたように携帯をいじる子もなく、寝る子はいたけど、まあおとなしく聴いていたのでちょっと拍子抜けした。意外におとなしいし、反応もなんだか中学生みたい。

パワーポイントを使って、古い写真をどんどん見せる。ネパールのほか、ボルネオ放浪のときの写真も。語学なんて、若いうちならやる気にさえなれば短期集中で誰でも話せるようになるーと強調しておいた。

感想文をみせてもらう。雑多な話だけに、興味をひいた点も十人十色。森林の成長量や食料自給率などちょっと小難しい話も多かったかもしれないけど、よく食いついて来てくれたと思った。

それにしても同じ話を45分間、昼食を挟んで3回。準備の期間を含めて、さすがに、疲れた。

でも私としては自らの来し方行く末をあらためて考えることができて、有意義だったと思う。

それに、なんといっても自分自身、高校の時の全校講演で、ネパールの赤ひげ、故岩村昇氏の話を聞いた経験が、協力隊参加を志願させた大きな要因だったこともあらためて思い出した。まあ当時は「世界にはかわいそうな人がいるんだ。助けてあげなきゃ」といった幼稚な考えだったけれど、カルチャーショックを受けたのは事実だ。


岩村先生と自分を比べるのはおこがましいけれど、なにか胸に響いたものがあれば、うれしい。一人でも、なにかを感じてくれれば、うれしい。