アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

24回目の菜飯

【農家の食卓】
毎年同じような投稿をしていますが・・・😅
今夜は大根の間引き菜で菜飯。なもしとなめしはは違うぞなもし(どうしてもこれを書きたい)。


 前世紀の終わりに就農したとき、最初に食べた味。あのときはまだ田んぼはやっていなくて、当然その辺で買ったお米で作ったんですが、涙が出そうなくらい感動をしたのを覚えています。田んぼを始めた就農3年目からはずっとうちのお米で作り続けていて、この時期の風物詩になっています。
 
 あれから幾星霜。毎年初心に帰るため食卓にのぼる菜飯が、今年はちょっと違います。実はこのお米、近くのスーパーで買った地元産のもの。意外に(失礼!)おいしいけど、感慨はやっぱ少ないなあ。一昨年から去年にかけて、コロナ禍で困窮している方への炊き出しなんかに気前よく提供した結果、うちのお米がなくなってしまったという笑えない話でして。
 
2回目の代掻きを終え、仕上げ代をしたらいよいよ今年の田植えが始まります。クログワイが多くて休ませていた田んぼも久々に復活させてフル稼働となる今年。田植えができることに感謝をしながらの、本格始動となります。どこぞの漏水事故があった農業用水では田植えより工業用水を優先とか聞いたけど、ひどい話ですね。