アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

収穫三昧

台風が近づいています。日本海を北上するコース。台風進路の右側は風が強くなります。前回の15号で大変な被害に遭われた千葉県をはじめとした地域の方々が心配です。農場の大切なお客さんの中にも停電でしばらく宅配を止められている方がいらっしゃり、もう復旧しただろうか、ご家族は無事だろうか、と気をもんでいる今日この頃です。

 

さて、今回はちょっと変わった作物の話題を。

 

のり、くらげ、ひじき、キャビア

 

これを聞いてピンとした方は相当なアンナプルナマニア。これ、全部農場で採れるんです。

瀬戸内海の海沿いで育った農場主。海なし県で自給自足を目指す中、海産物の自給はもっとも難しい課題の一つです(←当たり前だ)。

そんな中、野菜や雑穀の中に海産物の味わいを持つものにはどうしても惹かれます。みんな名前の前に「おか」とか「山」とか「畑の」といった接頭語が付きますが、それなりに楽しめるんです。探すとほかにもあるかもしれません。魚そのものが欲しいですね。以前「かつお菜」というのを作ってみたことがありましたが全然かつおじゃなかった。「山まぐろ」なんてないかなあ(笑)。

 

で、その中のひとつ、キャビアの収穫をしました。

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畑のキャビアと呼ばれるホウキグサの実、通称とんぶり。最近はコキアという名で観賞用にずいぶん植えられるようになりました。しばらくハウスで乾燥させたあと、脱穀した種を茹でて皮を除くとぷりっぷりの魚卵風になります。本物のキャビアはよく知りませんが、たぶんこっちのほうが美味しいはず(笑)。

昨日は台風に備えてほかの雑穀も一気に収穫。

 

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こちらは金ごま。

そしてもちきび。

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ごまともちきびはまだまだ収穫が続きます。稲刈り前には育苗ハウスがこうした雑穀でいっぱいになる予定。台風が無事去ったらジャガイモ掘りも再開しなくては。

 

実りの秋、本番です。