アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

ぼちぼちと始動

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だんだん春めいてきました。週3のバイト生活のかたわら、昨年末の強風で曲がったトマトハウスや花豆の支柱を直し終えたのでいよいよ畑へ。

 

冬を越したニンニクとタマネギの畑がだいぶ草だらけになってきました。春草はオオイヌノフグリハコベヒメオドリコソウ、そしてナズナのほぼ4種類限定。午前中は揚げひばりの声も気持ちよく、久々の土の感触を楽しみました。旨そうなナズナを見るとつい採って帰ろうかななどと考えつつ。このあと管理機で土寄せをすると追肥の効果でぐんぐん育ってくれるはずで、サラダが美味しい新タマネギと真っ白な新にんにくが楽しみです。

 

あの震災から10年たちましたね。本当の復興はままならず、原発は相変わらずトラブルを続けながらこの国に居座り、震災直後に萌芽が見えたような新しい社会への変化もすっかり止まってしまった感があります。最近のニュースでは強権政治と官僚の忖度、国会軽視などため息の出る低レベルの話ばかり。そんな中、ほぼ自給自足の弊農場はコロナ禍からも縁遠く、今年も春をこんな形で迎えられることに、ちいさな幸せを感じています。