アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

さ、仕事仕事

 万感の思いで臨んだ伊那フィルの定演が昨日終わりました。

 久々に楽器ケースを開け、9月の雨続きの日に集中して個人練習。なんとか復帰できるかなと全体練習に10年ぶりくらいに顔を出したら仲間に温かく迎えられ、「人がいないから」との理由でトップを任されたうえにメインの曲(エルガーエニグマ変奏曲)ではソロまで弾く羽目になりました。

 自分では結構必死に練習したつもりでしたが、本番の魔力というのでしょうか、途中の美しい「ニムロッド」で涙がぼとぼと落ちてきてソロ部分もへろへろになりながら夢中で弾き、最後の音を出し切るとこみ上げてくるものに抗しきれず、指揮者がブラボーを受けている間ずっとうつむいてしまいました。

 しばらくすると背中をとんとんと叩かれ、顔を上げるとなんとマエストロが起立を要求しているでは! 涙でぐしゃぐしゃになったよれよれのおじさん、しばし一人で拍手を受けるという人生初体験を味わわせてもらっちゃいました。一人立たされるなんて小学校以来かなあ(笑)。

 2曲目のドボルザーク「チェロ協奏曲」もソリストの飯島瀬里香さんの伸びやかな演奏が素晴らしく、夢のような2時間があっという間に過ぎてしまいました。終演後の大盛り上がりの打ち上げも仲間と別れがたく最後までおつきあい。

 この小さな街でオケを作り上げ、維持してきた先達と仲間達、そして毎回演奏会に足を運ぶことで伊那フィルを支えてくださる市民の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 それにしても自分のステージでこんなに感動したのって、高校最後の音楽会、長野市響最後の定演に続いて人生三回目かも。音楽っていいな、とどっぷり充実の一日でした。

 と、いうわけで、さ、仕事仕事。久しぶりにいろいろ現在の畑の様子を紹介します。

 秋草の代表選手、ハキダメギク。このところの強い寒気で一気に枯れてくれました。ネギや白菜の間にわしわしと生えてきて根張りも強力でやっかいな雑草の一つですが、今はこんな感じ。

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つい2週間前は草に被われてネギが見えない状態だったんですが、霜に期待して草取りは手抜き。ネギくんたちもせいせいした感じですね。


次はブロッコリーと白菜。雨続きのため生育が遅れ気味でしたが、なんとか収穫までたどり着けるでしょうか。

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にんじん。例年より小ぶりです。

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カリフラワー。こちらも間に合うか?

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キャベツ。結球はしたけど、やっぱり小ぶり。

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だいこん。葉の色が悪く、葉は切って出荷中。雨で肥料分が流亡したのかな。

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収穫目前の野菜たちの一方で、10月末に播いた小麦たちが可愛い芽を出してきましたよ。

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わ、わかりづらい・・・。

秋の長雨で生育はよくありませんが、音楽からいっぱい力をもらった農場主、あらためてこの道をしっかり歩んでいこうと決意した次第でありますよ。