アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

エニグマ変奏曲を「弾く」

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 いよいよ伊那フィルの定演がこんどの日曜日に迫ってきました。
 これまでいろいろ名盤を紹介してきましたが、音楽に触れるのはなんと言っても生演奏が一番。ひっさびさにオケに復帰した農場主にとって、この曲の一番の演奏はこれから生まれるパフォーマンスだという自覚と矜恃があります。
 
 さてそんな伊那フィルの演奏ですが、指揮は若きマエストロ横山奏氏。経歴なんかはこちらでどうぞ。http://kanadeyokoyama.edicy.co/ja しばらく休んでいたわたくしにはよく分かりませんが、おつきあいは昨年くらいからでしょうか? 若いのに堂々として落ち着いていて、音楽を一緒に作っていこうという姿勢は団員の共感と尊敬を集めています。
 
 そしてかの伊沢修二先生を生んだ、長野県内でもトップクラスの音楽先進地で結成された、県内でも十指に入るか入らないかというハイレベルなアマチュアオケ、伊那フィルの演奏。悪いわけがありません。
 
 「アマチュア」とは「愛好者」の意味。間違っても「下手」ではありません。仕事をしながら、あるいは家庭を持ちながら、頑張ってーもちろん周囲のフォローに感謝しつつー、人生の時間を削り出して集ってくるメンバーたち。音楽を愛する心では絶対にプロフェッショナルには負けません。技術はともかくとして(笑)。対価を求めず、ひたすら好きな音楽に没念して心をひとつにする。まさに今回のステージではそんな思いが爆発して熱い音楽をお届けできることでしょう。技術面だって、マエストロ横山氏や団内指揮者にして本番では素晴らしいティンパニを披露してくれるK氏の指導で飛躍的に進歩していますから。
 
 で、いろんな事情からしばらく大好きな音楽から離れていた農場主も今回は思いきってステージに乗せていただきます。この10年分の思いをぶつけ、最高のパフォーマンスを最高の仲間たちと生むことができたら、と願っています。3曲を演奏しますが、とりわけエルガーが親しい友人や家族を描いたこの曲は人間讃歌ともいえる曲。人生って素晴らしい、という思いを聞きに来られる方々と共有できたらこのうえない幸せです。

 11月13日、来てね。タイトル、「~を聴け」にしようかと思ったけどおとなしくしておきました。