アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

大攪乱

イメージ 1
田んぼに水が入り、一回目の代かきをする。
稲刈りという、植生がすべてなくなる大事件のあと静かな冬を過ごした田んぼは、春が来て油かすや米ぬかがまかれ、田起こしを経てタネツケバナが満開のところに今度は水が。森林(稲)→裸地→一次遷移(タネツケバナナズナ)→湿地という激変が半年の間に襲うわけだけど、毎年生き物たちは大あわせをしながらこの変化に対応してくれる。

水を入れ、代をかいているとまずはオケラたちが飛び出してくる。泥水の中をこちょこちょと泳ぐ姿はなかなか楽しい。次に落ち着いたらカエルたちが産卵にやってくる。オタマジャクシにつづいてヤゴが孵化し、いろんな水生昆虫が飛んでくる。そうしたらいよいよ田植えだ。

首相会見から、かなり気持ちが楽になって、春を楽しもうとしている自分がいる。