アンナプルナ農場の気まま日記

信州伊那谷で有機農業に取り組んで20年。農場の「いま」をお届けします。

石ひろい

この時期、毎年行なっていることに石ひろいがある。

賽の河原、ではない。

私の畑は全部で10枚あるのだが、そのうちの3枚が繋がったところ(通称・リンゴ畑北)は痩せていて、南側のリンゴ畑からSSの農薬が飛んでくるし、おまけに石が多いという、まあひどい畑だ。

でもせっかく貸してくれた畑だ。返すつもりはない。大切に土を作っていくつもりだし、リンゴ畑のおじいちゃんも時間の問題だろう(失礼!)。

それでこの時期、毎年目に付いた石を拾う。

石はトラクターや管理機のロータリーにかむと刃や機械を傷める。少しでも少ないほうが仕事をするにこしたことがない。

冬の間、凍結と融解を繰り返した畑は、土中の石を表層に持ち上げる。だからひょいひょいと集めていけば、そのうち石はなくなると思っている。

まだ寒風が吹きすさぶ中、一輪車を押す。中にはこぶし大より大きい石も見つかる。もう5年も拾っているのに・・・とつぶやきながら、畑の隅に、積み上げる。

あ、やっぱり、賽の河原だった。